ストレスとは何?が、わからなければ「ストレスに対処する」と言っても困るかも知れません。
ストレスについて知りたい人は「ストレス」って何?をどうぞ。
でもここでは、皆さん方が普通に使っていらっしゃる「ストレス」と言う意味で、話をしてみたいと思っています。
皆さんは、ストレスを普段、意識していますか? 意識できていますか?
ストレスは人間が生きているかぎり、死ぬまでなくならないものです。
日本語で「~をしなくてはならない」「~をやらなくてはいけない」という気持ちになったり、考えたり、しゃべったりする、 その事が「ストレス」そのものだと、考えていいのです。
難しいかな?
「夕食を作らなくてはいけない」「朝、起きなくてはいけない」「早く帰らなくちゃいけない」「仕事をやらなくてはいけない」「勉強しなくてはいけない」「病院に行かなくてはいけない」「掃除をしなくちゃいけない」「老人の世話をしなくてはいけない」と、考えたり、しゃべったりするでしょう?
それが「ストレス」そのものなのです。 だから、ストレスは死ぬまでなくならないのです。
もともと、上に書いたことは全部面倒くさいことばかりです。できればやりたくないことばかりです。
だけど、どうせやらなくてはいけないことなら「文句を言われる前にやってしまう」事です。
それが、一番ストレスにならない方法です。文句を言いながらで、いいんですよ。
子供は良く病気をしたり、風邪を引きやすいのですが、大人になると滅多に病気をしなくなるのは、 この「文句を言われる前にやってしまう」ことができる様になるからだと、私は思っています。
これを医学的観点からみると「免疫機能が高まってきている」と言う言い方になるのです。
学生でも大人でもよくいるのですが、 むかついたり、腹が立ったり、ちょっとしたいざこざがあって気分を害したときに「気にしない様にしよう」とか「忘れてしまおう」とか思うことがあるでしょう?
そのくせ、時々それを思い出したりして、またむかついたり。
この「気にしない様にしよう」という癖が一番悪いのです。いつのまにか「忘れてしまう」のも良くない。
その時すぐ、いろいろ考えることが大切なのです。
「気にしないようにする」と言うことは「気にしている」から思うことですから。
難しいですか?
なぜ腹が立ったのか?を考えなくてはダメです。
普通は相手が悪いからと思うんですが、あなたは相手を変えることはできません。そうですよね?
そしたら、相手を適当に非難したら、後はあなたが変わることです。
あやまる、とか、考え方を変える、とか。勇気を出して。 そして、もっと考えて、少し悩んで、落ち込んで、また考えて、落ち込んで下さい。
今の社会、普段からもっと落ち込む習慣を、皆つけたほうがいいと思います。
落ち込むことをこわがらないで。落ち込んだときにサポートしてくれるのが、お医者さんだし、家族じゃないかと思います。
「何故、私はこうなんだろう?」「なぜ、私は~」と考えたり、落ち込んだりすることで、 段々ストレスに対しても強くなっていくのです。
あなたを助けてくれる人は、周りに沢山いるはずです。
安心して下さい。安心して、考えて、悩んで、落ち込んで下さい。
その時は必ず、よく話をしてくれるお医者さんに行くことです。
悲しいときには涙を流して下さい。一人になりたいときは、一人になりましょう。気分が暗くなったら、静かに一人で静かな音楽でも聞きましょう。
大事なことは、自分と、もう一人の自分の波長を合わせることです。