「自己満足」というこの言葉。どうもあまりいいイメージがないようだ。
「自己満足に終わる」「自己満足にしかならない」「自己満足じゃダメ。」というふうに。
でも「自己満足」って大切なことだと思う。
「独善」「独りよがり」とは違うんだよ。ここを間違えないでね。
まず、自分で自分自身に満足する。
これは、「自我の確立」という事から言っても、まず始めにくる大事なことだと思う。
自分が自分自身で満足しないで、他人からいくら評価されても、他人からいくら褒められても、本当の意味で自分は幸せになれない。
逆に、自分が自分の中で満足して幸せだと思えれば、それはそれだけで幸せである。
たとえ、それが他人から評価されたり、褒められたりしなくても幸せであるといえる。
ただ人間が社会的存在である以上、問題は自分が社会とどういう風につきあっていくか、という事なんだ。
自分さえ満足すればいいんだ、という否定的な発想ではなくて、自分が満足することがまず大切なんだ、という肯定的発想で考えたいと思う。
「自己満足」とは、他人や周囲の評価に関係なく、自分で自分の価値をきちんと認めること。と定義したいと思う。
そうすると「自己満足」するためには、自己のレベルアップのために必死の努力、頑張り、勉強が必要になるのだ。
「自己満足」の為には更なる勉強がもっともっと必要である、ということなのだ。
本を読んだり、いろいろ考えたり、知識をたくさん吸収したりしてそれらが有機的につながってこないと「自己満足」はできないのだ。
だから、本当の「自己満足」って本当は難しいんだ、と思う。
世の中一般的に「自己満足」だけじゃだめなんだ、という言い方をすることが多い。
何故なんだろうか?
これは恐らく、人間は皆、他人のために役に立つことが大切であり、他人に評価されてこそ価値がある、という「くだらない考え方」が蔓延しているからなんだろう。
よーく自分の周囲を見渡して御覧なさい。私の言う「くだらない考え方」がいかにごろごろしているか。
その考え方を推し進めた結果、何が起こっているのか?
とどまることを知らない原子力の開発によって、福島原発で何が起こったか?
幼稚園から始まる狂ったような受験戦争の結果、どんな人間が増えているのか?
全ての年齢層で自殺者の数が急増しているのは何故なのか?
もう一度、「他人の為に役に立つ」とはどういうことなのか?
「他人に評価される」とはどういうことなのか?
皆でゆっくり考えてみたほうがいいんじゃないか、と思う。
声を大にして最後に繰り返して言います。
「自己満足」大いに結構。