イメージ療法(誘導自己暗示)(解説編)

 

この「誘導自己暗示」について、法政大学教授の千葉康則先生(大脳生理学)が解説をしているので、それを引用してみたいと思います。


人間以前の動物(おそらく類人猿のようなもの)から人間への進化にはいくつかの段階があったと思われるが、決定的な要因は人間が言語を持ったことであろう。

 

言語は人間がつくりだしたものだが、これは現実に存在しているものや現象や性質や人体への影響などを記号化したものである。


そのために、言語は人間同士の連絡用の記号として使われたばかりではなく、言語はその表しているものと同じような刺激として人体に受け止められる。

 

例えば、「氷」とか「冷たい」という言葉は、実際に氷が身体に触れたときのように皮膚の血管を収縮させることなど、多くの事実が実験的に確かめられている。


また、言語は人間の考えを伝える道具というよりも、考えは言語そのものであることが証明されつつある。

 

つまり、私たちは言語で考え、言語は人体にいろいろの影響をあたえるということになると、考えは脳の中だけではなくて全身に影響をあたえるのは当然である。


ところで、人体の中心には脳があって全身の受容器(感覚器)から情報が送り込まれ、脳からは全身に指令が送られている。その指令は筋肉だけではなく、すべての内蔵にも送られている。

 

例えば、胃の運動や胃液の分泌、血管の太さなども脳からの指令の影響を受けている。

 

そうして、脳の働きは、送り込まれてくる情報に対して全身の器官が適当な反応をするための指令を送りだすことが出来る。

 

しかも、次第にわかってきたことなのだが、脳に入ってくる情報も脳から出てゆく指令も、その大部分は、はっきりと意識されない。


つまり、私たちの脳はほとんど私たちの知らない間に働いていることになる。

 

例えば、自転車に乗れるようになるのは、ひとりでにそうなるのであって、どうして倒れなくなったのか自分にもわからない。

 

にもかかわらず、人間はいつのまにか脳で起こっていることはすべて自分にわかっており、脳から出る指令は自分が出しているものと思い込むようになった。

 

特に人体については、それが自分のものでありながらほとんどわからないので、他人から聞いた知識や先の不安(いずれも言語的なもの)をそのまま飲み込んでしまう。

 

しかも、脳の中に入り込んだこれらの言語は全身に影響を及ぼすので、そこに異常がおこってくる。

 

もっとも、このような暗示的に病気にかかりやすい下地というものがあって、それは脳機能の素直な発露が妨げられた結果の神経症的状態である。

 

そうして、その主たる原因は、この社会での堅苦しい、せちがらい生活にあるといえる。


従って、理想的には発病を未然に防ぐために、周囲の人から病気や失敗の原因になるような言語を受け取らないように、さらに、もっとのびのびした生活を人間が送るようにするべきなのである。

 

しかし、実際はそういうことはほとんど不可能であるから、私たちの多くは有害な言語をすでに採り入れており、しかもその影響で健康や仕事や生活が知らずしらずのうちに障害を受けているものとして、対処しなくてはいけないのである。


ここは大切なところだから繰り返すが、私たちの脳はもともと、私たちの知らぬ間に全身を調節しているのだから、自分の持っている言語でその調節が狂わされていることにも気がつかないのである。

 

しかも、それは「胃病になる」というような言語よりも胃病になったときの状態を想像する言語の方が強力であることは科学的にも証明できる。

 

そこで、このような有害な言語を採り入れており、しかも、それを裏付けるような障害が現に起こっている場合、それが暗示の結果だとしても、その言語は単なる想像ではなく事実と結びついていて、記号として強固な言語になっている。

 

そういう強固な言語を別な有益な言語で追い出す、あるいは相殺してしまおう、というのが、この「誘導自己暗示」という方法である。


参考文献(「自己暗示」C.H.ブルックス/E.クーエ・河野 徹訳:法政大学出版局)

 

どうですか?難しかったですか?

 

比較的わかりやすい文章で、理解できたんではないでしょうか?

 

私自身、始めてこの本を読んだとき、非常に感動したのを今でも覚えています。

 

非常に「理にかなっている」と思ったからです。皆さんも是非、この誘導自己暗示文を読んでみて下さい。


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