患者さんは本当に「被害者」なのか?

 

病気を持っている患者さんは、どうみても「病気に冒された被害者」です。

 

こう考えるのが普通の考え方でしょう。


「蕁麻疹ができてしまった。」「病気が治らない。」という言い方が語っているように。


しかし、よーく考えてほしいのです。


本当に「患者さんは被害者」なんでしょうか?


今回はここの所を少し考えてみたいと思います。

 

患者さんが被害者である、という事は加害者が別に存在するという事になります。


では、加害者とは何か?

 

言わずと知れた「病気」です。

 

この「病気が患者さんを冒す」という考え方は、一昔前の結核、赤痢、ペストなどの感染症を考える場合には、非常に都合の良い考え方でした。


何故なら、加害者である細菌を見つけ、明らかにし、それをやっつける抗生物質、薬剤を探すことが、患者さんを助け、治すことに繋がったからです。


しかし、現代はどうでしょうか?

 

種々のアレルギー疾患、原因不明の難病、特効薬の見つからないウィルス性疾患のオンパレードです。


一昔前の単純さでは解決できない病気ばかりです。


もちろん、この「病気が患者さんを冒す。」という考え方に則って、診断、治療を進め、患者さんにまつわる問題が解決の方向にどんどん進んでいるのなら、私がここでこんな問題提起などする必要は全くないのです。


でも、現実は我々の願望とは逆の方向に進んでいるような気が私にはするのですが。


また「病気」が加害者である、という考え方も問題なのです。

 

そもそも「病気」というものはないのです。


あるのは、そういう症状を持った患者さんがいるだけなのです。

 

「病気」がある、というのは幻想なのです。


「病気」というのは、そういう一定の症状を示す抽象的な言葉であって、「病気」というものが存在するわけではないのです。


私が言っている事が理解できていますか?


私の25年に及ぶ、長い臨床経験から、私が最近思っていることがあるのです。


今までに、数多くのアトピー性皮膚炎、湿疹、蕁麻疹の患者さんを診察をしてきました。すでにすっかり良くなってしまった人もいますし、未だに治っていない人もいるようです。


そういう経験から「何故治る人と治らない人がいるんだろうか?」を自分なりに考えた結論です。


それは「患者さんは被害者ではない。患者さんは加害者なんだ。」という事です。


ここで、ものすごい反発が起きそうですが、もう少し気持ちを落ち着かせて読んでください。


患者さんが加害者? どうことなんだ?


もっともな疑問です。


私は患者さんを悪く言うつもりなど全くありませんし、できれば全ての患者さんに良くなってほしいと思っています。


それでも「患者さんは加害者なんだ。」と敢えて言いたいのです。

 

被害者は「患者さんの身体」です。加害者は「患者さん」です。


この関係が理解できますか?


これを読んでいるあなたがもし病気ならば、「あなたは、病気の被害者ではなく、あなたはあなたの身体に対して加害者になっているのです。」ということです。


私は「病気というのはどんな症状でも、警告としての身体のサインである。」と考えています

 

あなたの身体は、生まれてからこの方、ずーっとあなたのために一所懸命に働いてきました。一時も休まずにです。


あなたが寝ているときも、あなたが休養している時もです。


脳も心臓も肺も肝臓も腎臓も皮膚も胃も腸もずーっと働きづめなのです。


病気というのは、そのあなたの身体が「少しは休ませてくれよ。」と言っている状態なのです。

 

あなたは、その一所懸命に働いているあなたの身体に対して「ごくろうさま」と労をねぎらったことがありますか?


「ありがとう」と感謝の言葉を述べたことがありますか?


恐らく、ないのではありませんか?


あなたは自分の欲望のままに、あなたの身体を酷使してきたのではありませんか?


ですから、私は「あなたが加害者で、あなたの身体が被害者なんです。」と申し上げたのです。


この話は非常に非科学的と思うかもしれませんが、精神神経免疫学的には充分に説明つくことなんだと考えています。


私は毎日毎日の外来診療の中で、この事を患者さんに理解してもらうべく、努力しているつもりなのですがなかなか難しいことのようです。


「自分が自分の身体に対して加害者になっていたんだ」という事が少しずつ、わかってくると、不思議に、優しさが生まれ、人生観が変わり、病気が治ってくるんだと私は信じています。

 

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